仮想通貨取引所で仮想通貨を手に入れると、通常は取引所から提供されたウォレットに保管することになります。ただ、取引所のウォレットは取引所が管理しているため、取引所によってセキュリティへの対応が異なります。法律によって厳しい管理が求められてはいますが、多量の仮想通貨が保管されていることもあり、ハッカーに狙われる危険性が高くなっています。実際に、高額な仮想通貨の流失した事件が過去にいくつかありました。また、取引所はベンチャー企業が多いため、安定性にも不安があります。

仮想通貨の管理に関しては、利用者自身による管理の必要性が高まっています。そんなニーズに適しているのが、スマホアプリを利用したモバイルウォレットです。アプリをインストールするだけで、スマホでもって仮想通貨を保管できるとともに、取引所の機能をそのまま利用できます。当然、スマホは持ち運べるため、出先や電車の中からでも取引ができます。

●モバイルウォレットのメリット
モバイルウォレットのメリットには以下のことが挙げられます。
1.セキュリティの確保
モバイルウォレットは送金時などを除けば、仮想通貨をコールドウォレット(インターネットから切り離した状態)で保管できるため、ハッカーの被害に遭う危険性が大幅に低くなります。

2.機能が豊富
モバイルウォレットを取引所と連携させると、取引所で購入した仮想通貨をスマホ内で管理したり、その仮想通貨で決済することもできます。さらに、モバイルウォレット上で仮想通貨の売買までできます。

3.店舗での決済
近年、仮想通貨での決済のできる店舗が増えています。そういった店舗での決済を行う際にモバイルウォレットがあれば、店舗が提示するバーコードをモバイルウォレットで読込むことで支払いが完了します。当然、仮想通貨は世界共通の通貨であるため、海外の店舗においても、同様に利用することができます。

●モバイルウォレットのデメリット
モバイルウォレットの利用においては以下のことに注意が必要です。
1.オンラインでのハッキング
スマホは盗まれたり、紛失したりする可能性があり、その場合は第三者に盗用される危険性があります。また、モバイルウォレットはオフラインでは安全ですが、インターネットに接続しっ放しだと、取引所同様ハッキングの被害に遭う可能性があります。使用しない場合はウォレットをインターネットから切断しておくことが肝心です。なお、最近はオフラインでの取引の可能なウォレットがあり、それを利用するとより安全です。

2.故障リスク
仮に、スマホが故障すると、データが消えてしまう可能性があります。取扱いには注意するとともに、万一に備えて、バックアップしておくことが大切です。